タヌキやアライグマだって立派なジビエだ!「闇ジビエBBQ」という喰い供養の形
- 2016/05/06
- 01:38
2016年4月30日。
「闇ジビエBBQ」なるイベントを開催しました。
イベントは満員御礼で大盛況でした。
4/30闇ジビエBBQは大盛況でした。
— サラリーマン猟師 (@TaketoOgawa) 2016年5月2日
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
全10問中、4問正解が最高得点でした。
タヌキが美味しいという人もいれば、アライグマが美味しいとう人もいて、肉出す側の私も大変面白かったです。 pic.twitter.com/UD4aDuRYx8
当日の模様について、イベント主催者であるLIFE DESIGN VILLAGEの代表河野氏がブログでまとめられております。
味も量もケタ外れだった満員御礼の「闇ジビエBBQ」レポ - BEACH LIFE,FREE WORK
今回のイベントでは、参加者の皆さまが率先して、肉を焼いたり、お酒を注いだり、焼きあがったお肉を運んだりとやってくださいました。
イベント運営側として、「楽」だったのは正直なところですが、そんなことよりも、参加者同士の交流が過去開催してきたイベントの中で一番あったのが嬉しかったですね。
闇ジビエとして、下記の10種のお肉を①から順に出しました。
①タヌキ
②ハクビシン
③アライグマ
④アナグマ
⑤繁殖期の雄イノシシ(オムツ熟成済)
⑥12月のシカ♀
⑦12月のシカ♂
⑧熟成させていないイノシシ
⑨福岡の腕利き猟師が獲って捌いたシカ
⑩極上イノシシ(12月に獲れた出産経験ない個体)
最後に答え合わせをして、上位2名には景品を授与するゲーム方式だったのですが、
13名中、
正解数0 : 6名
正解数1 : 2名
正解数2 : 2名
正解数3 : 1名
正解数4 : 2名
と、最多正解数が4問で、正解数0が半数だったことが驚きでした。
パーフェクトが出るかもしれないし、正解数0は無さそうだと思っていたからです。
さらに驚いたのは、不味くて食が進まないという肉はなく、
タヌキ、アライグマが美味しかったと言う方が散見されたことです。
狩猟者の中では、タヌキ・アライグマ=臭くて不味いというイメージを持つ人が多いのですが、イベント参加者の中にはそのような感想を述べた方はおりませんでした。
これは、この手のイベントを繰り返せば、タヌキ・アライグマ=臭くて不味いという通説を覆し、「美味しく食べられる立派なジビエ」として認知されるようになるかもしれません。
現状、タヌキ・アライグマは、「害獣」として罠で獲られるも、食べれられることはなく、棄てられることがほとんどです。
「害獣」というのは、人間側の都合でそうなっているわけで、懸命に生きている野生動物をただ棄てるというのが、どうにも納得いきません。
こういうったイベントで、大勢で喰い供養することで、タヌキやアライグマを食べる風習を作っていければと思います。
ちなみに・・・
イベントなどでお出しするジビエは、衛生面のため、風呂場で解体、室内で精肉を徹底しております。
外で解体すると、水質調査をしていない沢で冷やしたり、解体時に体毛の他、砂や埃や虫が付着する可能性が高いからです。
そのため、仕留めたあとは、速やかに風呂場で内臓を出して、氷を使って急速冷却。
汚物が付着しないよう細心の注意を払いながら解体することを徹底しています。
これら、肉にするまでの一連の作業も、野生動物をリスペクトし、供養することになると考えています。
上記を徹底することが、肉質の維持になるわけです。
とはいえ、風呂場で解体する際は、肉片や葉クズなどが排水溝に流れ込まないよう、排水溝シートなどを使いましょう。
闇ジビエイベントは今後も継続してやっていく考えでおります。
一緒に食い供養しましょう!!
最後に。
今回のイベントは、熊本地震で被災した私の実家のチャリティイベントとしていただき、売り上げは私の実家への支援金として頂戴しました。
ありがとうございました!!
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