【考察】 今年はエサのドングリが少なめ? ヒガンバナの食害に見るイノシシの動向
- 2018/09/24
- 10:48

先日、埼玉県日高市にあるヒガンバナの名所「巾着田」に行った。
数年前に行った時は土曜か日曜日だったので、駐車場待ちをするほどの混みようだった。
今回は平日だったので空いているだろうと思っていたが、土日ほどではないにしても凄い混みようだった。
ヒガンバナって人気があるんだなぁと思う。
僕は別名の「曼珠沙華」という名が不気味に思えるし、墓場の近くに咲いていたり、禍々しい赤色と噛みついたら離さないような花びらの形が苦手で、あまり好きな花ではない。
今回は九州の実家から出てきている母親に、珍しいものを見せてあげようという親孝行精神から巾着田に行くことにしたのだった。
写真の通り、辺り一面のヒガンバナは見頃も見頃で、生憎の雨だったが空模様を気にさせないほどの咲きっぷり。
人の流れに沿って歩いていると、「イノシシによる被害」と書かれた個所が。
あれっ!?
ヒガンバナは確か有毒だったはずでは。。。
イノシシには効くことがない毒なのだろうか??
そう、ヒガンバナは毒もあるので僕はいいイメージを持っていないのだった。
何年かぶりに「巾着田」に行った。
— イクメン猟師Ogawa (@TaketoOgawa) 2018年9月22日
雨だし平日だから人は少なかろうと思ったが、全然そんなことはなかった。
巾着田もイノシシ被害があるようだが、彼岸花って毒があったような・・・それゆえ、昔はお墓の周りに植えて野生動物が死体をあさらないようにしたと思ったけど。
後で調べてみよう。 pic.twitter.com/loyWg63I4G
帰宅後、 「イノシシ ヒガンバナ 食べる」 など、いくつかのワードで検索してみたところ・・・
・ヒガンバナは球根、茎、花びらと全て毒あり。
・毒があるため、まだ土葬の時代に獣が荒らさないようヒガンバナを墓場に植えた
・有毒だが、毒抜きして食べられないことはないので、飢饉の際の食料として全国で植えられた
・異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)などなど
あぁ、やっぱりヒガンバナはいいイメージ持てない!と思ってしまう。
で、イノシシは有毒のヒガンバナを食べるのか?
という疑問については・・・
「基本的には食べないが、食べるものがなくなったら食べる」
ようである。
■参考リンク
死なないようにヒガンバナを食べてみた
2010年代、毒草を食べだしたニホンジカやイノシシなどの獣たち
ヒガンバナの葉を鹿が食べた
以前僕はイノシシがほうれん草を食べたのを目撃したことがある。
古参猟師曰く、ほうれん草なんて食べることはなかったそうだが、その年はエサとなるドングリが少なかったようで、仕方なくほうれん草を食べたとのことだった。
ヒガンバナをお腹を壊さない程度食べるのか、背に腹は代えられない!えぇいままよ!と食べるのか、イノシシの心情まではわからない。
推察されるのは、イノシシの好物であるドングリが落ち始めるこの時期にヒガンバナを食べるということは、“今年はドングリが少ない”ということ。
昨シーズン、罠シェアリングではイノシシが獲れなかった。
罠シェアリングだけではなく、地元猟友会も、知り合いの腕利き罠猟師もイノシシは獲れなかった。
イノシシが獲れなかった理由の一つとして考えられるのは、昨シーズンは“ドングリが大豊作だったので、イノシシはリスクを冒して里に下りる必要がなかった”ということ。
実際に山を歩いても、辺り一面ドングリだらけ。
例年なら「この時期にここの栗を食べにくる」というような、イノシシの動向を推察するお決まりのポイント(見切りポイント)がいたる場所にあるが、それらにイノシシが現れなかった。
つまるところ、今シーズンはドングリが不作で、イノシシはエサを求めて里に下りてくる。
こう期待している。
今シーズンの猟果第一号はイノシシであって欲しいと刹那に願う。
■追記
巾着田はヒガンバナの季節以外はキャンプ場になっています。
巾着田付近に行かれた際は、飯能銘菓 大里屋の「四里餅」を食べていただきたい。
これ以上に美味しい餅はない!と衝撃を受ける美味しさ。賞味期限がその日のうちなので、ここに来なければ食べられません。
四里餅
飯能の「四里(しり)餅」が宇宙一美味しい餅だと思っている。
— イクメン猟師Ogawa (@TaketoOgawa) 2018年7月25日
特別スイーツ好き男子でもないと思うし、九州出身なので、福岡の「梅ヶ枝餅」が世界一の餅!と言いたいけれど、四里餅が一番好きなのだ。夫婦揃って。家から片道1時間、それだけのために行く。
今日は売り切れ間際!ラッキー♪
超オススメ! pic.twitter.com/9kNTGxBv1F

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