「ブラック保育園」を無くすために、運動会を無くしてもよいと思えるか
- 2018/10/06
- 03:16

明日は息子が通う保育園の運動会。
半月くらい前から、クラスでは披露する踊りの練習をやっていたようで、予行演習とばかりに息子は僕が帰宅すると踊りを披露してくれた。
でも、ごめん!!息子よ・・・
パッパは明日先約があって、運動会は送り迎えだけで最後まで会場にいることができません。
仕事だったら親の忌引きを使って休むけど、半年近く前から決まっていた罠シェアリングの初回活動日だもんで・・・
スタッフのパッパが行かないわけにはいかないのです。
当然、妻からは非難轟々でしたが、去年のクリスマス会のことを引き合いに言い訳すると、妻は考えこみ始め、非難は収まりました。
去年のクリスマス会の出来事 ―――
保育園におけるクリスマス会といえば、運動会と並ぶ2大イベントであろう。
初めて保育園のクリスマス会に参加したわけだが、我が子と同級生の幼児たちが一生懸命にクリスマスの歌と踊りを披露してくれて、そりゃあもう可愛かった。
しかし、気になったことが。
先生方がなんとも疲れた表情をされているではないか。
目にクマができているようにも見える。
メインの担任を勤める、勤務2年目だろうと思われる、若い先生など、完全にダークサイドに堕ちており、やや気味の悪い笑みを浮かべて踊ってる。
いつも笑顔で出迎えてくれる大変可愛らしい先生が、闇の世界の住人になっているかのようだ。
キリスト教の保育園で、合間合間にお祈りや聖書の一節読み上げたりするが、あまりにも先生方のたたずまいが暗黒面のそれだったので、キリスト様への礼拝ではなく、サターンへ贄を捧げる儀式のように感じて怖くなった。
妻も同じことを感じたらしく、
『先生たち、すっごく疲れてるね。。。』
と、小声で言ってきた。
『うん、準備が大変だったんだろうね』
と返したが、恐らくは他の参加されている親御さんたちも同様に感じていたであろう。
なぜこのようなことになってしまったのか?
考えるに容易いこと。
保育園の労働環境のブラックさがニュースになって久しいが、この日のクリスマス会のために長時間残業して準備をしていたのだろう。
保護者への案内作成、問い合わせ対応、申込の受付、催し物の準備等々。
クリスマス会自体はたったの1時間程度。
しかし、これにかける準備は大変な労力だったに違いない。
保育園におけるクリスマス会というのは、親御さん向けの“サービス”ではないかと思う。
実際、参加費を徴収された。たかだか100円という、すかしっ屁程度の金額を。
保育とは福祉であるはずで、そうであればクリスマス会のようなサービス企画をやらなくてはならない義務はない。
園児の親として参加した側なので、クリスマス会をやってくれて感謝感激!
だが、先生方が疲弊しきった表情になってまでやってほしいとは思わない。
笑顔で園児たちとお遊戯しない先生なんて見たくない!と勝手なことを思う。
しかし、クリスマス会をやらないとなると、それはそれで、「え~なんで!サービス悪い!」という声が上がるはずである。
うん、僕も言うだろう。
本当、勝手もいいとこだ。
どうやったら先生方が暗黒面に堕ちることなく、クリスマス会を催すことができるのか?
端的な考えでは、保育士の数が増えて、長時間労働することなく年中行事が回せるようになることではないだろうか。
2019年10月からは保育園の無償化が始まる予定だというのに、保育園のブラック業態が叫ばれ、肝心な保育士は不足しており、つい先日も園児が亡くなるという悲しい出来事が起こっている。
うちは半年後くらいに次男も保育園にお願いする予定だ。
保育園の無償化は金銭面においてありがたい。
だが、無償化により保育園のさらなるブラック化が進み、悲しい事故が増える危険性があるようであれば、そんなものはいらない。
大切な我が子を預かってもらうところ。
預かっていただく保育士の方というのは、休みも給与も多くて、誰もがなりたがる職業で、充実したプライベートを過ごしてもらいたい。
負のオーラ満開の人に我が子を預けたいとは思わないでしょう?
―――
妻と僕は去年のクリスマスで上記のことを経験し、保育園における保護者向けのイベント事を疑問視するようになっていました。
明日の運動会に僕が参加できないのは、自分のミスでもありますが、保育士の方の実態については、親サイドが問題提起して改善策を出していくべきです。
自分の命よりも大事な我が子を預ける場所だから、当然のこと。
なので、もし、保育士不足を理由に運動会が中止になるようなことになっても、僕は保育園を非難しない。
いや、むしろ運動会を無くそう!
人口減、人手不足にますます拍車がかかるこれからの時代。
今まで当たり前だったことが無くなっていく現象について、僕たちは受け入れていかねばならない。
参考 : 保育無償化の前に…現場から「保育士不足解消」を求める声
参考 : 30代保育士が明かす「ブラック保育園」の実態
参考 : 生後6カ月男児が死亡

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